熱田神宮と名古屋城に行ってきました。名古屋はたぶん12、3年ぶりです。
うちの猿田彦さんが「来週、タロット講座するんやったら、ここは行っとくべきやろ?」ということで、先月はお伊勢さん、今月は熱田さんに先導してくれました。
剣は京都タロットの宮(スート)の一つで、重要なモチーフです。
西洋タロットでもSwordは重要なスートですもんね。
京都タロットでの剣は、いらなくなったものをバッサバッサ斬っていくことの象徴。日本的にいえば、「祓い」の思想であって、人の精神生活において、一番重要と言ってもいいかもしれません。
心には、良きも悪しきも、いつも「何か」が湧いて来て、消えてゆきます。この「消失」を担っているのが剣です。
熱田さんは、現在、七五三のさなかで、おめかしした可愛い子供達でいっぱいでした。お天気も良くて、華やかで賑やかな良い時期ですね。
鎮守の森を散歩していたら、何にもないところに、6、7人くらい人が寄っているので、なんやろ?と思って見ると、なんと白っぽいこどもの狐ちゃんが、木漏れ日の中で、こちらに背を向けて、じっと佇んでいました。尻尾がフサフサで可愛いこと!(撮りたかったけど、スマホを向けたら、逃げて行ってしまいました)。こんなところで、ほんまもんの白狐ちゃんにお会い出来るなんて、お稲荷さんっぽい。街中にもいるんですね。
幼い頃、名古屋在住の伯母が夏休みになると連れて行ってくれたのが名古屋城。今回は、天守閣は補修中で近づけなかったのですが、本丸御殿と隅櫓を見ました。徳川家の威光を存分にしめした、戦略家、家康発祥の地。アッパレな煌びやかさです。
外国の「世界史」の教科書にも載っているという信長、秀吉、家康。日本史上、もっとも有名で、もっとも重要と言っていい「歴史の顔」の御三家が、この地域から輩出されているんですね。しかも、同時期に。
なんだか、大人物を出しうる「何か」を受け入れる大きな器があるのかもしれへんなぁ~…などと思えましたわ。この国の、畏れ多いたろうさんたち。
熱田さんの神剣の響きなのか、名古屋という場には、でっかい龍がぐるぐる回っているような広々とした空間がありますね。さすが、シャチホコを黄金に輝かせるだけのことはある(笑)。侘び寂びというより、「雅(みやび)」の場。
また、同じ雅でも、秀吉色の濃い大阪の「華美」とは違い、「質実」さも感じるのは、より家康的ともいえるのかもしれません。キラキラ感が上質です。
名古屋は、やっぱり城下町的な大都市。お城を中心に、町人文化が花開いたのがまざまざと感じられます。中京とも呼ばれるように、日本の真ん中の大都市。
帰り道、お城の上空には、彩雲が輝いていました。名古屋っぽいシメのシンボルに出会って、ひつまぶしをいただき、名古屋を堪能させていただきました。^^