ミケ的奇想 vol.1

2003年~2022年3月のアーカイブ

彩雲ざんまいのGW

5/1以降の控えをば。

5月1日

令和元年初日。小雨が降ったり止んだりの1日。

京都でもあちらこちらで令和イベント。夫は、御霊さんのお祭りのご奉仕。

私は仁美さんからお誘いいただいた近所の本満寺法泉院さんの令和奉祝イベントへ向かう。

笛奏者 雲龍さんの調べと、Missaさんのガヤトリマントラをうっとりと聴く。他の参加者の方の笛との響き合わせは、小龍さんたちがヒュンヒュン飛んでいる感覚の中に入る。まるで雲の中にいるようで、の生まれるところだと感じた。

……と、書いてビックリ!まさに、雲龍さんのお名前そのものだ。

ご住職、そして佳代子さん、素敵な企画をありがとうございました。

5月2ー3日

夫の実家へ。義母は目下、短歌に夢中。句集の常連さんになっているらしく、私に会えば、短歌を披露することになっている。笑

帰りにうちの実家に立ち寄る。お互いの実家が共に湖北なので「ついで」帰りができる。オシャレな実母は、私の「令和」ネイルがきっかけで、京都に移り住むことを真剣に考え始めている。

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高速が大渋滞という表示が出ていたので、下道でのんびり帰ろうと、彦根から湖岸道路に出るところで、お祭りに遭遇した。お神輿が湖の方から見えてきた。

私は、とりわけお神輿が大好きなので、助手席からじっと眺めていると、渡御の列から、いかにも酔っ払った風情のおじさんがフラフラしつつ、こちらにやってきた。直会には早いだろうが、お神酒をたらふく飲んだあとなのだろう。足元がおぼつかない。

そして、何を思ったか、祭り渋滞中のうちの車の助手席の窓をトントントンと叩いた。一瞬、怖いなぁと思ったが、まあ、ただのゴキゲンな酔っ払いなので、窓を開けると、彼は車の中を覗き込み、ろれつの回らない口で

「ここのお神輿、よう見ときや。戦争中、琵琶湖の底に沈めて隠したお神輿なんや。信長が持っとったんや」と言った。

「どこのお祭りなん?」と聞くと、

「そこの北野神社。お神輿、撮っといたらええで」との返事。

慌ててスマホのカメラを向けたが、遅かったのできれいには撮れなかった。

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北野神社を検索すると、その名前の通り、天神さん(菅原道真公)をお祀りされている。なので、このお祭りというのは、おそらく「天神祭」ということになるだろう。

また、彦根と言えば井伊家。井伊家ゆかりの神社さんということはすぐに判明したが、信長との関連は、どこを調べてもわからない。

信長隠したのか?信長から隠したのか?それとも、戦争で金属を取られないために隠したということなのか?戦争とは、大昔、信長が大暴れした時のことなのか?世界大戦のことなのか?

酔っ払いさんは、他の人にも油を売っているのかも?と、彼を探したが、渋滞の列からも、渡御の列からも消えていた。夫と「なんや?今の」と顔を見合わせた。

ひょっとしたら、おっちゃんのたわ言かもしれないが「湖底に沈められたお神輿」という幻想的な様子が脳裏に浮かび、その幻影に手を合わせた。

琵琶湖上空には、彩雲が浮いていた。

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5月4〜5日 大阪旅行

4日については、前の投稿の通り。

 

5日

御堂筋線の吊り広告で、中之島香雪美術館で明恵上人展が開催中であることを知る。明恵さんゆかりの高山寺は、ここ10年で三度参ったが、夢見の研究家のハシクレでもあるワタクシ、明恵さん展があると知りながら、スルーするわけにはいかない。私には、鳥獣戯画より夢記(ゆめのき)。その現物が見られる機会なんて、生涯、何度もあることではないだろう。

夢の中でいいからと、明恵さんに逢いたいと希った日々を思い出す。現在でも、崇敬する人物であるのは違いないが、あれほどの熱量で、人を恋いることは、もはやないように思える。そうは言っても、上人さまの直筆から離れがたく、美術館から、なかなか出られなかった。

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夫とボンは、その間、中之島リバークルーズで楽しんでいた様子で、大阪城に見えたという真一文字の彩雲の画像を送ってくれた。

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