ミケ的奇想 vol.1

2003年~2022年3月のアーカイブ

写真家 さとこさんのこと

百香さんのブログに、写真家 野口さとこさんが撮ってくれたトークイベントの様子がアップされています。 京都タロットにマッチした会場の様子が、プロの写真家さんが撮ってくださると、まさに寸分の狂いもなく伝わります。ぜひご覧下さい。 ・朋百香さんのブログ → 会場  イベント

本日は、写真家さとこさんのお話です。  ↓ めっちゃ笑っている朋百香さんと私…;

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さとこさんは、講談社『日本妖怪大百科』の金運神社特集の取材の時にご一緒して、私と妖怪を繋げてくれた人。(笑) 水木しげる先生&布枝ご夫人、ご家庭の様子を撮影したということで、私に「ぜったいこの本はキマす!」と言ってプレゼントしてくれた本が、当時、まだ話題になっていなかった発売されたばかりの『ゲゲゲの女房』でした。その後、朝ドラ化されるなどの大ヒットとなって、妖怪の再ブームが到来したことはご存知のとおり。

さとこさんはフットワーク軽やかに全国飛び回っていて、京都をほぼ出ない私とは対照的な暮らしぶりではあるのですが、共通点と言えば「神様」と「妖怪」の境界をあまりはっきりさせていないというか、「上下」というカテゴライズに違和感を覚えるところ。

妖怪には、歴史の中で、そうなっていった理由があって、私たち人間の中にある「ある想い」を醜悪と名付けて、存在しないフリをしてきた幻の塊の呼び名。それだけに身近であって本来親しみの持てる愛嬌を感じますね。

単に怖れたり、駆逐すべきものではなく、きちんと対峙して、できれば仲良くなること。それが成仏であり鎮魂だと思います。

報われるのは、妖怪というより、妖怪化させてしまったあなたの「想い」なので、これも、ある意味京都タロット的。今風にいうならインナーチャイルドとかいうのかしらん?

水木さんをはじめ、荒俣宏さんや文化人類学者の小松和彦先生などの、錚々たる妖怪博士たちを写真に収めてきたさとこさんなので、彼女の感じるところはとても面白い。京都に拠点を移されて5年ほど、仲良くさせてもらっています。 私は、ここぞ!という時や、ちゃんとした写真は、さとこさんに撮ってもらいます。3割増しで美人になります。( ̄▽ ̄)v

私は、なぜか、さとこさんに、この人を重ねてしまいます。

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イナリ。言わずと知れた陰陽師、晴明さんがモデルです。式神つかい。私は、さとこさんは式神つかいではないかと、こっそりと思っています。御当人の自覚ないけれど。(笑)

若い頃、写真学校に通ったことのあるといううちの夫は、写真を見る目がある人で、さとこさんの写真を見ると「光を使うのが、ほんまに上手いなぁ」と感心して言います。私は心の中で(そうそう。光と式神を使うのが上手いねん)とつぶやきます。

あ、今思い出したけど、昔、ほんまもんの陰陽師さんに出会ったことがあって、彼は陰陽師というのは「白でも黒でもなく」「両方を使って、(世界を)中和させる」のが役割とおっしゃっていました。まさに、ですね。

その陰陽師さんも、そう言えば、妖怪を特別視なさっていなかったです。良いも悪いもなくて、役割の違いだと。 そういや、プロモーターのスタポの仁美さんも、式神つかいだと思います。彼女はほんまに風水師でもあるし。

おっとと閑話休題

さとこさんがせんだって出版された青幻舎さんの『京都日常花』もいいですよ。Amazonへ→

社寺や老舗など京のしつらえに溶け込んだ生け花の写真集。

彼女のライフワークでもあるお地蔵さん写真や、チャーリーの写真もいっぱい。 ドキドキしますので、心してお楽しみください〜。 そういや、前に、さとこさんの個展でチャーリー写真集を買ったことを書いたような。

チャーリーさんのfacebookページもあります。 なぜか珍しく、人の紹介などしている本日。 何年か前から、調べ物と買い物とYOUTUBE以外ではネットは見ないワタクシです。鎖国的ネットライフ。(笑)

とはいえ、放っておいても、娘からイマドキのオモロイニュースは入ってくるので、見てない割にはこれでも意外と知っているのですよ。

 

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