ミケ的奇想 vol.1

2003年~2022年3月のアーカイブ

2016-01-01から1年間の記事一覧

初めてのドラゴン退治

『オロチ』解説を書いているさなか、IPPONグランプリで、こんなプチシンクロなお題が。 「初めてドラゴンを退治しに行くのですが、アドバイスをお願いします。」 若林さんの答えが、けっこうツボでした。 「口の中にマヨネーズを投げ込むと、火を吹かなくな…

直視せよ

この一見、おどろおどろしいカードは、最初、ここまで怖くなかった。天女が井戸に舞い降り地底に花を捧げていた。私は、朋百香さんの描いたそのカードに満足していた。井戸を挟んだドクロと天女のコントラストに安堵を覚えていた。 その後、朋百香さんにさま…

13、そして49

Sさんの写真展に行き、250部限定の写真集のエディションナンバー「58」を、‘あえて’選ばせてもらって購入。5+8で13。つまり、絶賛執筆中の13番「イド」に合わせて選んだエディション。 13は西洋においては、パワフルでありながらも「死」を意味する…

「わたし」で

ことんとハマるような、落ち着く位置というのがある。 このまま、あるがままの、この「わたし」という。 今のこのままだ。 それは、必ずしも、居心地のいいものばかりではなく、ちょっとした自己嫌悪感を覚えるものも含んでいる。 「これも わたし」という…

まとまった時間ができれば

解説を少しずつ進めているところ。 何年もむずむずしていて、不思議と進められなかったのだが、少し前にどういうわけか、唐突にスイッチが入って、それからはずっとエンジンが掛かったままである。^^ この緊張感は好き。というか、そもそも好きなことをや…

あなたのことが

きらいなの といった言葉は まっすぐに 私に向き直って 私は 自分を嫌いになっていくんだね 私は 自分のやりたいことをやっている この小さな私を 今は だんだん好きになっていってる そして あなたに優しくなっている あなたのことが嫌いだといった 遠い日…

しょせんみけねこ

みけねこ と書いて改めて気づく。本質の私は大きいとか、(まあ、大きいのだろうけれど=つまり誰でも大きい)本当は、生きているだけで十分で素晴らしいとか、(そりゃそうなんだけど)そういう言葉に救われる時もある。 でも、一方で思っている。しょせん…

きみとぼくの分離

すべてが帰ってしまったところの無にも まぼろしは浮かぶマハルナ マハリシ きみを追って なくなった心にも オアシスの幻影それは 永遠に うつりつづける きみの名前と ぼくの名前は よく似ていてぼくは ときどき こんがらがってしまうきみをよぼうとすると …

切なさに招かれて

実は、先週、義父が他界しまして忙しくしておりました。 気ままだけど人情味のある昭和ヒトケタの男でした。 実父の時も感じたのですが、人生の儚さに胸がぎゅっと締めつけられます。 悲しいというより、切なくてしかたがない感覚です。 この世界はなんとい…

五円玉の青春

五円玉が、超バランスでテーブルの上に「立っています」。 その刹那が記憶されて、心に焼き付きます。 このあと五円玉は倒れてしまいます。そして、立っていたことは、それを見ていなかった人にとって、なかったことになります。 倒れている五円玉は、立って…

何も知らない

昨年、目からウロコがポロっと落ちるようなことがありまして、以来、いろいろなものがポロポロと落ちまくっております。 すると、ほんまの姿が見え始めるようで、私の中で固まっていた「誤解」がオートマチックに氷解しはじめてきたのでした。 まあ、もちろ…

ただのけむ

どこにもたどり着かないことがわかってて どこかにたどり着こうとしている 自分でしかけた なぞなぞ 自分に掛けた 魔法 自分で解こうとしている ええ もちろん それはあなたに解けるでしょう なにしろ あなたが仕掛けたのだから でも 解かなくてもいいってわ…

白く浮かぶ 黒く浮かぶ

ドキッとするような暗闇が 明るい背景を消したとたんに現われて 怖くなって また背景を乗せた 暗闇を見ると不安になって 自動反応的に怖くなってしまうのだけど 暗闇を現している元の 暗闇をも現しているはじめの 白くもあり 透明でもあるもの 黒くもあり 吸…

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