ミケ的奇想 vol.1

2003年~2022年3月のアーカイブ

わたしの不眠傾向は、一筋縄ではいかない というか、

ちょっとひん曲がっていて、根深い何かがあった。

 

 

おととい、1日目の夜、無理に眠らせようとする自我に気づいて、

「起きていていいよ」と、奥にいる女の子に語りかけ、

起きたいだけ起きていた。

 

その時の安心感。

 

……ただ、ここまでは、よくあることだった。

私は、こうやって、朝までよく起きていた。

 

でも、同時にやってくる、不信感、不安感。

「ほんまに、この子の思うままでええの?」と。

 

この‘頼りない子’に、ほんまに、わたしのすべてを預けてもええんやろか?と。

 

 

昨日、二日目の夜の配信中、

「……私の人生は美しかった」との他の方のメッセージをキャプテンが読み上げた時、

感動して、心が震えて、

 

ほんまに、何の問題もない世界やないか。

それどころか、世界は天国やないか、、とまで思えて、

 

そのまま横になった。

 

 

ホテルに一人で寝る、晩。

わたしは、ホテルはもちろん、家でも、一人で寝るのが苦手で、異様に怖かった。

なんども施錠を確認して、なんども窓を開けて、外を確認する。

意味のない恐怖。

 

過去生のどこかで、たぶん寝込みを襲われた経験があったのだろうと思うし、

夢でも、時々、その恐怖を見るけれど、

わかったところで、私の恐怖心が消えることがなかった。

 

小さい頃から、夜、外の物音が気になってしまい、寝つきがめちゃめちゃ悪い。

安心できる人がそばで「起きててくれる」と、ぐっすり眠れた。

(だから学生の頃から、授業中や休み時間は安心して眠れる時間だったよ)

 

恐怖心で体が硬くなると、眠れず、

奥の女の子が「怖いから寝たくない」と言っているんだ……と、

思っていた。ずっとそう思っていた。

 

 

それが昨夜はちょっと違った。

 

横になって、読書をしようと本を手に取った。

文字が目には映っているけれど、目の奥に入らない。

読む気が失せた。……ので、読むのを止めた。

 

そのとき、ハッとした。

奥の女の子は知っている と。

この子は、今の私に、その本が不必要だと知っている と。

なんと、この子は、ずっと知らせていた。本だけじゃなくて、あらゆることを。

 

いや、知らせるというか、そのまま を生きていただけなのに、

「私」が、自我で彼女に抵抗していただけだったのだ!

 

驚き!!

 

エゴキンマンは、「私」の方だった。

 

私は、無理を言ってくる駄々っ子の女の子の方を、ずっとエゴキンマン的位置付けをして、その上で、いい子いい子していた。なんじゃそりゃ?笑

 

だから、怖くて寝付けないとき、「こわいねー、起きていようね」と、おとといの晩は、彼女につきあって、朝まで起きていた……つもりでいたのだ。

 

ちがう!

 

怖かったのは「私」で、その私を、さらに私がイライラして、

「早ぅ寝ろ!」と言ったり、

「いやいや、怖がっているんやから可哀想やん」と起きてあげていたり……。

 

いや、両方、エゴキンマンだったとは!

 

奥の女の子の方は、微動だにしていない!

まじで、国宝やった。😭

 

うっかりすると、国宝だからと、

乳母のわたしが教育しなきゃ……とか、やりかねなかった。笑

ベイビーだから、まだ「頼りない」と決めつけて。

ちゃうちゃう。

ほんまに、何でも知っているマジな国宝ベイベーやないの。

 

 

眠ることの恐怖心は根深いみたいで、これに気づいたあとも、盛り上がってくる感覚があった。

でも、私は、昨夜、新しい方法を知った。

奥の女の子に「私は、あなたにゆだねます」と伝えた。

恐怖心が、少し、溶解したのがわかる。

うれしい✨

 

この子にさえ任せていたら、大丈夫。

なにかがあれば、知らせてくれるんやもん。

この子が頼りないなんて、とんだ誤解だった。

自分が頼りないことを、彼女のせいにしていただけだったのだ。

 

 

さらに今朝のこと。

 

キャプテンの朝の配信を、ホテルのバスタブに入浴剤を入れて、白湯を持ち込んで、

身体をなでなでしつつ、まさにオンライン天国✨✨

 

ただ、このホテルのWi-Fi環境なのか、たびたび電波が不安定で切れる。

その都度、入り直していて、その都度、なんとなくイラッとしていた。

 

聴きながら15分くらいたったとき、のぼせそうな気がして、

立ち上がったら、電波が切れた。

(あかんあかん!早く体を拭いて、ページに入り直さなきゃ!)と、

焦って動きかけて、ハッ!

女の子の存在に気づく。国宝ベイビーのことを忘れかけた。

いくら大好きなハッピーちゃんの配信とは言え、

うちのベイビーの「上」ではない。笑

 

「あなたにゆだねます」と、女の子に話しかけ、

ゆったりと浴槽から出て、焦らずにローブを着て、

今度は、パソコンから入った。賑やかなハッピーワールドに、無事、再接続。

ああ、幸せ💕

 

さあ、今から、この可愛い国宝ベイビーのために、

極上のバスタオルを買いにいく。

それを思うだけで、涙が出てきそう。

きっと、この女の子が、これがいい!って言ってくれるだろう。

 

奥の女の子にさえ任せていれば大丈夫。

女の子がいなくなることはない。いつもいる。いつもいた。

この子は、「わたし」なのだから。

 

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