(昨日の01からの続きです。)
内面の鎖国。
それは、外国との交易を気にすることではなく、どこまでも「これ」「おれ」「この」「ここ」を見ていくことである。
…いや、おれって。^^;
つまり、交易をしないのではなく、交易のことは、廻船問屋に任せておけって話なのだ。
そう、私らは、廻船問屋(貿易商)ではないってこと。
要するに、交易上の損得を気にしなくていいってことなのだ。
廻船問屋は、あなたの「下僕」であるということ。
あなたは、廻船問屋ではないのだ。
じゃあ、私たちの役割ってなんなのだ──?
それは、お奉行さまというより、「将軍」さま。
いや、さらに上に君臨する「帝」である。
帝は、ただ佳き国を提供する。
佳き国になれば、廻船問屋は(勝手に)もっと良い商売をしてくれる。
…で、究極のところ、ここ(内側)での佳き国というのが、「鎖国」に尽きるのである。
なのに、私たちは、問屋と手を組んで、勘定奉行に成り下がっている場合が多い。
=もちろん、江戸のお奉行さまを否定してるんじゃないですよ。言葉のアヤですよ。
「桔梗屋、お主もワルよのぉ…うひょひょひょ…」と、問屋と癒着してしまっている。
廻船問屋とズブズブの関係になって、
本当は、帝であったことを、すっかり忘れ、
国力が落ち、交易がますます気がかりになるから取り締まろうとし、問屋とさらに癒着を深めている。
いや、あかんあかん。本分に戻らねば!
つまり、
交易は廻船問屋に任せて、私たちは、帝の仕事をする。
では、将軍様のお仕事でもあり、帝の発する鎖国令とは、
この場合、どんなことなのだろうか?
それは──
「令」を下すこと。
そう、単に、令を発するだけなのだ。
つまり、令を発する権利を有しているのは帝である「あなた」。
あなたしかいない。
それこそ、厳然と令を発するのみ。
おわかりだろうか?
心やさしきあなたは、今まで、
「市場の動向を見て」令を下してきたはずだ。
その心優しさのために、うっかり問屋と癒着してしまったのだ。笑
私たちの仕事は、本質的には、そうじゃない。
市場のリサーチは必要じゃない。
驚かれるかもしれないけど、お隣の帝国のやり方を参照する必要はまったくない。
(そういう意味で鎖国)
ただただ「厳然と」令を発するのみなのだ。
要点をまとめると、
あなたは、うまくいっている(ように見える)隣国を参照することなく、
廻船問屋の損得勘定に巻き込まれることなく、
ただただ、あなたという帝が思うルールを発していれば良い。
「えーっ!そんなぁ〜、隣国のやり方を学ばなかったら、令なんて下せないよぉ!」
と、聞こえた気がしたので(笑)、もうちょっと補足しよう。
隣国のやり方を「あなたが」学ぶ必要はない。
もっと、帝である自分を信じ給え!( ̄▽ ̄)
あなたには、その力があるから帝なのである。
いや、力なんて言うのは、いささかオーバーなくらいだ。
なにしろ、帝のお仕事は、びっくりするくらいシンプルなのだから。
シンプルすぎるから、心優しき、頭脳明晰なあなたは、
「まさか、そんなわけない」と思って、
今まで、帝のいうことを、ほとんど聞いてこなかったのだ。
(03へ続きます→)