昨夜、目を閉じたら、ベッドの隣にお雛様のひな壇があるようなイマジネーションにとらえられた。実際はキッチンに鎮座しているひな壇なのだが、目を閉じるたびに、なぜか眠るわたしの真隣におられる感じがするのであった。残像効果というか、やはりお雛様には迫力があって、こんな小さな家だから、家中に存在が響き渡っている感じ。 お雛様は、もともと身代わり人形からはじまって、女の子の成長を見守るためという起源がなんかわかる気がするなあ。この残像と響きのことではないでしょうか? 昔の早乙女達はもっと敏感だったと思うから、この残像を一年間くらい、感じとっていたのかもしれない。近くで守っていてくれている…という安心感を。本当に守ってくれる殿方が現れるまで、少女たちは毎年ひな人形を飾って、自分の身代わりと、そしてお守りとして、自らのアストラルに刻んだ…と言えるのかもしれない。