ミケ的奇想 vol.1

2003年~2022年3月のアーカイブ

生活こそがシンボリズム

クリスマスも終わると、お正月に向けての年末モード。 年末の一大恒例行事と言えば、大そうじ。 からだとこころは連動していて、おうちの汚れをとるうちに、一年の心の垢もとれてゆく心地がします。 また会社でも、そろそろ仕事納めで、職場のお仲間たちと大掃除する機会もあろうかと思います。 わたしは、職場で同僚と共に大掃除をする日本の慣習というのは、ええもんやなあ~と思うのです。 和気あいあいと(もちろん黙ってモクモクと、でもいいのだけれど‥‥笑)テキパキと体をともに動かして、一年の埃を取ってゆく‥‥ お仲間とあたたかな連体感を育んでいる実感が、心にふと芽生えます。   おうちの大掃除もそうですが、家族とともにほこりを払い、協力をし合いながら、家をきれいにしてゆくとき、生活をともにしていることへの敬意が、知らずとも生まれます。 思えば、これは不思議な感傷。 家族がいること、家族であることのありがたさを改めて感じることができますね。 家族で過ごすクリスマスと「同じもの」が(いや、ひょっとしたらそれ以上かも‥‥o^)、伝授される大掃除という年末イニシエーション(笑)。 だから、大掃除の日は、お父さん、お母さんだけではなく、こどもたち、おじいちゃん、おばあちゃんもみんな雑巾を手にとりましょう~   会社の大掃除の日は、主任さんも係長さんも課長さんも部長さんも次長さんも、忙しい社長さんも、少しでも時間を作って、かけがえのないあたたかな年末のひとときと、終了後のスッキリ感を、ともに味わってはいかがでしょうか?   生活こそがシンボリズム。 生活こそがイニシエーション。 それをおざなりにして、何かを求めても、本末転倒。(笑) 本当に大切なことを、神さまは、わざわざ難しくしていないとわたしは信じています。 あたりまえの暮らしのことを、フツウに味わうだけで、それがちゃんと儀式になり、ハートで受け取れるようになっている。 必要なことは、いつだって足元にある!  わたしには、そんなふうに思えてしかたがないのです。

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