撮影:奈みこ
早朝、松江のホテルに着き、温泉へ。朝靄にかすむ宍道湖を眺むる。
神話、遠き約束、蘇りし。
「いつか、なみさんと二人旅したいなぁ」とつぶやいたのは、去年だったかな。
ほんとうに叶ってしまった。^^
とてもお濃ゆい、神在月の出雲の旅のはじまり。
懐かしいような、神話の世界が、そこにはありました。
ご尊父の運転で、ご母堂ともご一緒に、地元の人しかお参りできないような、山里の神社めぐり。
わたしには、ご両親が「足名椎命・手名椎命(あしなづち・てなづち)」の夫婦神で、
なみさんがクシナダヒメで、
なんだか、八姉妹のどなたかになったような、
あるいは、スサノオになったような、神話の再現。
ヤマタノオロチ伝説は、京都タロットの拾伍番オロチに、その精神性を込めた。
毒と剣で、現実を制する。古傷を免疫に変えることでもある。
この旅で、神話を辿り、
なみさんのそれも、わたしのそれも、
ただの「物語」として、ただの「神話」として、
ぽっかりと宙に浮かび、元あるところへ、還っていった。
これが、成就。
はい、終わり。
なんと、軽やかなことか。
そして、
ああ、あの指南書は、まだ少し言葉足らずだったと気づき、
若干の加筆を必要とすることに気づく。
成就ということについて。
「オロチ」の 痛みと、その幻想性について。
実現化には、まだ、ほんの少し、時が必要か。