パンは、角とシッポを持つ、森林の神。古代の中東やヨーロッパにおいて、エルサレムを中心に絶大な支持をされたデュオニュソス信仰の神、デュオニュソスの姿の一つとも言われています。
またその角とひづめを持つ独特の姿形から、悪魔とも同一視されたり、またヤギの姿とも重なりますね。中世のパン(牧神)は異教のシルシで、教会側からサタンのレッテルを張られてしまった存在。
しかし、パンを知れば知るほど、太古人にとっていかに絶大な畏敬と崇拝を集めていたのかを感じることができます。森のニンフたちの慕う中心的な統括者こそがパン。 どの国も、時の為政者、権力者から汚名を帰せられて、闇に葬られる神はいるようですね。本当は、とっても牧歌的で穏やかな平和の象徴であり、彼を思うとなぜか、明るくて愉快で豊かな笑い声を感じます。羊飼いたちから慕われた魅力的な神さまなんだろうなあ。
わたしが勝手にイメージしている人物像は、なぜかトータス松本さん。明るくて、豪快で、フレンドリーなところ。そして、大好きなスサノオノミコトにもかぶります。