ミケ的奇想 vol.1

2003年~2022年3月のアーカイブ

なにもない私(探究の終わりについてのつれづれ2)

このブログは、「気づき」から3ヵ月ほど経った日のある夜、急激に「今の想い」を書いて吐き出してしまいたいという衝動がやってきて始まった。もう「みゅーずが下りてきてる、みゅーずがぁ…」という気分になり(大笑)、もともとタンブラーにアカウントを持っていたので、ここに走り書きしたのがはじまりだ。

それまでの3ヵ月は、仕事も立て込んでいて、また、私自身、長年の「探究」が突如消えてしまったことによる「失夢」とでもいうべき状態にあり、どこにも行けず、かといって後戻りもできず…というように身動きがまったく取れなかったのであった。
(失夢については、また、機会があれば書きますね)

そこに風穴が空いたような気分の変わり目がやってきて、この2ヵ月、ブログをタラタラと書いているのが、私にとってとても好い癒しと慰めになっていたと思う。読んでくださる「あなた」がおられてこそのブログ。本当にありがとうございました。^_^

それを、今、いったん閉じようとしているのは、きっかけは、この前「アタクシ、ちょっとむき出しすぎ…」と感じたことで、ためらいがやってきて、そこを味わうというか、感じるうちに、ふと、
「もう、気づいた(と思った)ことからも、縛られたくないなあ〜」と。

どんな好いと感じたものでも、それを固定化した瞬間から、‘生ゴミ’に見えてしまい……。(^^;)

もう、ぜんぶ、ぜんぶ…学んだと思ったことも、やっと手に入れたと思ったことも、すべて…。すべてから手を離してみたらどうなるんだろう?という、冒険心のような好奇心のような気持ちがやってきた。
また、それ以前に、学んだ、そして気づいた と思った「サトリ?」「非二元?」に対する関心が、着実に抜けていっている。
ただ「フツウ」でありたい。世間一般の「フツウ」ではなく、私の中の「フツウ」。背伸びもせず、卑下もせず、だれでもない、なんでもない、ただの「フツウのわたし」でいたいと、そんな思いが前面に出るようになってきた。

ちょうど「フツウの女の子になります!」とお別れコンサートで告げたキャンディーズの心境が、ある種近いんじゃないかと思う。(古っ!)

なので、今は、お別れコンサート。短い期間だったけれど、とても楽しませてもらえたし。「わたしたちは、幸せでしたー!ありがとーー!!」(笑) 

そんなわけでっ、(^^;)
今回は『探究つれづれ』その1として、『なにもない私』ということについて書いてみます。

Mi-keさん、フツウのおばさんになりますっ! 都はるみパート2。(こっちも古っ(^^;))


20余年の間、七転八倒し続けた探究道だったが、今はそこでの学びすら離れようと思いはじめている私がいる。死ぬほどあがいて、ようやく気づいたものを、どうして手放そうとするのか?ということを、不思議に思う人もいるかもしれない。私自身も、あんなに乞い願ってやっと手に入れた(←言うまでもないが、この表現は喩えだよ)というのに、信じられない。(笑)

でも、こんなふうにイメージしていただければ、わかってもらえるかもしれない。


永く、永遠に続くように思っていた「探究道」という道があったとして、その道の終点に差し掛かり、今、また、目の前には、新しい地平が広がっている。
その道なき道を、まさに歩こうとしている。
そう、私は、もう、歩くのだ。

振り返ると、荒野の探究道がある。(笑)
今さら引き返したいか? 否。断じて。
前には、道はまだ見えてこないけれど、とにかく前進したい。前進すると決めている。
前に進むのはわかっているのに、どうして幾度も後ろを振り返る必要があるだろうか?
探究道は長かったけれど、私には、「もう、過去のこと」なのだ。
いつまでも、「うしろ」を気にしていては、前に進めない。
今の私にあるのは、前進することへの興味。
だから、「うしろの道」への関心自体が失せてきているのだろう。

もううしろに囚われることはなくなったけれど、新しい道の中で迷うことがあったとしても、たぶん、今までの探究道で培ったであろう「筋力」が助けてもくれるだろう。
私は、自分の「筋肉」に対する信頼感で前に進もうとしている。
ああ、これが探究が長く苦しかったことの答えなのだ。

新しい平原を前にして、すべてを捨てようと思うのは、ある意味、当然だ。
せっかく、新たな場に立っているのに、古い荷物を持っていては、重くて自由に踊れない。軽くなりたい。
今まで学んだと思っていた知識は、ここに到ると、良くてお荷物、悪くて贅肉(笑)。重いばかり。
ここではもう、荷物をぜんぶ降ろして、贅肉をぜんぶ落として、ただの「わたし」が踊る場所。
おかえり、なにもない、わたし!

(次回に つづく……)

©mi-ke All Rights Reserved.