ミケ的奇想 vol.1

2003年~2022年3月のアーカイブ

眠れないから大阪紀行

只今、大阪のホテルに宿泊中である。

ってことを、私はいつもはリアルタイムでは書かない。事後報告主義。笑

しかし、なぜわざわざ書いているのかといえば、寝られない、暇だから、いつもと違うことしたくなったからである。

うっかりイヤホンを忘れた。イヤホンがあれば、私は間違いなくYouTubeを巡って、ゴキゲンさんで夜を越せる。

家族旅行なので、そもそもそのつもりはないから、パソコンもない。

私の場合、ペンとノートが必携の日常だから、朝、家を出るときもカバンに入れるか一瞬迷ったが、これも旅行中だからと、少しでも荷物を軽くせんがために、あえてカバンから出した。

だから、今の私には、スマホしか時間つぶしの手がない。小さなスマホの小さな文字は老眼には厳しいが、どうしても眠れず暇なので、今はスマホを見るしか手がない。

昨夜は朝5時に就寝し、そのまま午前8時に起きたので、今日は、ええ感じに睡眠不足で、今晩はホテルでばたんキューの予定だった。

しかし、ダブルベッドで親子三人で添い寝の部屋。繊細な私は、狭くて寝られないのだ。私は睡眠に関しては、わずかの違和感でもくつろげず、たちまち反応してしまうのであーる。…いや、私の予約ミスなんですがね。

そんなわけで、ここからは、意味なく、大阪紀行1日目をたらたらと書くことにしよう。

この旅行を決めたのはGWに入る前日。実はGWの直前まで、世間で騒がしい「十連休」というのは、大企業さんにお勤めの人の話で、自分事だと思わなかったのである。いや、無知にもほどがある。

前日になって、夫もボンも、十日間お休みだとわかり、めちゃくちゃ驚いて、取り急ぎ近場で予定を組んだ。

我が家は京都市在住だが、困った時は近場で、大阪や神戸、挙句に京都のホテルに予約を取ることもあるくらい「近場」が好み。

で、大阪旅行。

最初に向かったのは、日本一の高層ビルあべのハルカス」。しかし、高所恐怖症のワタクシは、エッジ・ザ・ハルカスに挑戦することは当然ないけど。

六十階のビルのガラス窓から、へっぴり腰で眼下を眺めると、地上にいては見えない山々が、大阪の郊外に広がっていることがわかり、高所恐怖症でも、地形を俯瞰で捉える楽しさは、怖がりつつも味わえる。

ぐるりと三方、山に囲まれているので、一見すると、京都のように盆地に見えるのだけれど、一方には大阪湾があり、そこから海の風が入り込む。そして、京都とは違って、平地部が広大なので、ここは盆地ではなく平野であるとわかる。街並み自体は、京都ほど馴染みがないからよくわからなかったが、その点については、大阪人は何倍も楽しめると思う。でも「地形」が上からリアルに把握できるっていうのは、いろんなことが感じられて面白い。

実は、大阪には、若いころ2年あまり一人暮らししていた。もう30年前になる。

今回、改めて発見したのは、地域ごとに、おっそろしく特色が強いことと、それぞれ地域が、密に隣接していること。

北浜に泊っているが、アジア感クドめの新世界と、お上品な中之島&北浜エリアは、さして遠くはない。しかし、きちんと境界はあり、それぞれのエリアは、互いに相容れないくらい特色がキツい。(笑)

いやぁ、もう、国が違うのか?っていうくらい違っていて愉快。

実際、東南アジアのどこかの国にいる気持ちにもなった。けだるそうに接客するお好み焼き屋の娘も、なんだか愛おしい。

あべのハルカス下で、昼間っから酒飲んでフラフラと跋扈するオッサン3人組を「あべンジャーズ」と名付けた。通天閣周囲には、各種あべンジャーズを確認することができる。

あべンジャーズの面々は、わいわいと気分良く飲んで、言いたいこと言って、ガハハと笑っているだけで、私に、幸せの意味を考えさせてくれる。

f:id:hatmehit:20190505024047j:image通天閣

さあ、そろそろ寝よう。眠くなってきた。どうか寝られますように。

©mi-ke All Rights Reserved.