ミケ的奇想 vol.1

2003年~2022年3月のアーカイブ

去年の自分よ

「七夕の短冊何枚ほしい?」と娘が聞いてきたので、 「とりあえず10枚」と言うわたし。 近親者と自分と世界の平和を小さな短冊に託す。(笑) 織姫のオブジェに去年の短冊が、そのままついていた。 娘は、去年願いの叶えられなかった「25メートル泳げますように」という短冊を見つけ、「せやせや、これがあった!去年の自分よ、ありがとう」と叫んで、昨年と同じ願い事を再び記していた。 「去年の自分よ、ありがとう!」 何だか、かわいくて笑ってしまった。 その去年の自分の願いは叶えられなかったにも関わらず、それを思い出せたことに、彼女は(去年の)自分に感謝をしているのだ。 願いがかなっていないのに。(笑) そして、わたしも自分に言ってみた。 「去年の自分よ、ありがとう」 報われなかった事も、叶わなかった事も、理不尽だった事も、いろいろあった気がする。 でも、それも全部、わたしの血肉。

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