ミケ的奇想 vol.1

2003年~2022年3月のアーカイブ

翡翠と水晶

昨夏、思うところあって、小さな翡翠とハーキマー水晶を手に入れた。

翡翠にいたっては、もう瞳孔程度の小ささ(笑)。ただ、祇園の老舗の石屋さんで購入したものなので、品質は間違いない。翡翠色というより、ピーコックグリーンと言った方がその鮮やかさは伝わると思う。

 

この子たちを、なんとか首から下げるかたちにしようとミホンヌさんに連絡をした。一昨年に朋百香さんの東京での作品展にいらっしゃっていて、私は、そのときはじめてお目にかかった。

細い紐がたぐられ、編み込まれた中に収まる石たちは、「石さん」とか「石ちゃん」と呼びたくなるくらい、心地好さそうに‘心’を出していた。朋百香さんは、思わず衝動買いされてしまったくらい。笑

そんな経緯で実物を多数拝見したこともあって、私はミホンヌさんのセンスを全面的に信頼していたので、迷いなくお任せで頼んだ。

実は、購入してから、半年くらいの間、たまたま別ルートでやってきたジオード(晶洞)の中に、半ば放置したままだった翡翠さん。ちょうど気になっていたところで、お声をかけてもらって、このたび、めでたくミホンヌさんの手を経由して、戻ってきた。

ファイアオパールも加わって、おめかしして嬉しそうな翡翠さんとハーキマーさんを、我が手にとってみたら、驚いたことに、施してもらったネイルの色目といっしょやったのよ♡

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できれば魔除け的な何かも…とリクエストしていたら、首裏の止めのところに、おちゃめなムーンストーンさん↓。あがるわ〜⤴︎⤴︎

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 とっても軽い♪ かわいい🤗

※ミホンヌさんのお店『surya(スーリヤ)』・ブログ『ミホンヌの日々』

 

昔、三十年くらい前だったか、あるサイキッカーが「翡翠は悲しみの石」と言っていたのを覚えている。ニュアンス的には、悲哀と同調しやすいということだったように思うが、京タロ的にいえば、哀しみを深めることによってカタルシスを促す石という表現がより正確に思える。

それは、海深く沈んだ文明の持っていた何か…高貴なるものの下に抑圧されて沈潜した哀しみに通じている。華やかで人からは羨まれるような立場のものの、他には触れさせない悲哀の塊にも見える。隠されたもの。

それだけに、翡翠は大きな昇華(扉の役割)を担っていて、集中力が桁外れな感じ。

とくに、透明感のあるこのハーキマーとの組み合わせで、

「明晰な夢見」を暗示させるものに様変わりしている。ここに、ファイアオパールがきたときには、哀しみ感はすっかり変容して、クリアに前進する感じ。そして、軽い。もう羽のような軽さ。

 

 

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