ミケ的奇想 vol.1

2003年~2022年3月のアーカイブ

夜が明けて

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 夫と久しぶりに愛し合った夜が明けて、カーテンを開けると、案の定、牛男がいました。    「いると思ったよ」  というと   「良かったなあ」と牛男が言うので、わたしは耳まで真っ赤になりました。    でも、良かったなあ‥と言ったのは、牛男だけではなく、わたしの隣でぼんやりと寝ぼけていた夫でした。    もういちど窓の外に目を移すと、牛男はいませんでした。  遠くで雷がなっているようでした。     (完) [/h2vr]

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