2013-04-11 夜が明けて メルヘン掌編 [h2vr char="17"] 夫と久しぶりに愛し合った夜が明けて、カーテンを開けると、案の定、牛男がいました。 「いると思ったよ」 というと 「良かったなあ」と牛男が言うので、わたしは耳まで真っ赤になりました。 でも、良かったなあ‥と言ったのは、牛男だけではなく、わたしの隣でぼんやりと寝ぼけていた夫でした。 もういちど窓の外に目を移すと、牛男はいませんでした。 遠くで雷がなっているようでした。 (完) [/h2vr]